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施設送りの日…。
私は、幼心に…、
(また捨てられるの…
嫌だよ!
何で!私が嫌いなの?)
まだ小さい私だか
多分、そう感じただろう。
隣では兄貴が
号泣しながら
『お父さん!嫌だ!…
置いて行かないでー!!!』
と叫んでいた。
父親は、冷たい背中を見せ
施設のドアを閉めた。
兄貴は固く閉ざされた
ドアにへ張り付き
硝子を思いっきり叩き
泣き叫び、
私は硝子越しに
父親の背中を
いつまでも見ていた…。
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