ふたりの空

キミと出会って…

僕は暇人だ…
やりたいことや特技なんて何もない…
しかし僕にはただひとつ好きなことがあった…
それは星を眺めること…
毎週土曜日、夕御飯をたべおえると荷物を持って星空を見にいく…
当然、そこには誰もいない
僕だけの場所…
テントを組み立てると
あたりにある乾いた木を探し始める
「あぁー寒い」
集めてきた木に火つけて暖まる
しばらくして荷物から望遠鏡を出しセットする

毎週こうして夜を明かしている…
ただ今日はなぜか僕だけではなかった…
「ん？」
暗くて顔までは見えないが女性らしい
『こんな時間に何をしてるんだろう』
そう思いながらもほっといていた
しばらくすると女性がこっちに向かってきた
「なんでこんな所にいるの」
突然話してきたので僕は驚いて答えた
「星を眺めることが好きなんだ」
「・・・変わってるね」
「そっかな…」
それから彼女の顔は分からないながらも適当にしゃべってから別れた…

なんだったんだろう
と思いながら
僕は女性のことが気になっていた…