地獄の淵でこんにちは

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冷たい雨の中ふたり。 隣で眠るあなたの熱を少しでも奪いたくて抱き締めた。 ここは、少し寒いわね。 紫の唇はそう告げてから動かなくなった。 冷たい雨の中ひとり。 すっかり冷たいなったあなたを抱えて独りきり。 確かに、ここは少し寒いね。 お別れのキスをあなたにしてから、僕は end
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