死の果て

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死の果て

――ピッピッという電子音がする。 俺は管を通されていた。 体を起こした瞬間に 温かさを感じた。 家族と恋人と友人達。 植物人間を避けられない状況に至っていた俺の体は奇跡を起こしたのだ。 『老人。 貴方にそんな格好は似合いませんよ。』 目をつむると瞼の奥に金の衣を来た老人がいた。 『神様はいたづらがお好きだ。』 俺はベッドの上で苦笑した。 .
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