一人目のお客様

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「私はこうして喫茶店をやっているわけですが、実はこれは副業なんです。」 「えっ、そうなんですか?こっちを本業にして、長くやっていけば、リピーターたくさんつくと思うけどなあ。 紅茶すごくおいしかったし、なんていったって、この店、なんか良い雰囲気ですもん。 俺絶対また来ますよ。」 俺は心からそう言った。 「ありがとうございます。またお越し下さいね。」 そう言ってまた俺に笑顔を向けてくれる。 でもそういえば…、 「さっき、喫茶店は副業だって言いましたよね? じゃあ本業は一体なんなんですか?」 マスターは顔色を変えずにこう言った。 「眠り屋です。」
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