一人目のお客様

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電気のついていない部屋に帰る。 ―誰もいない部屋に帰るこの瞬間って、結構嫌なもんなんだよなあ。 部屋の電気をつける。 ―ん? テーブルの上になんかある。 なんか置いておいたっけ? 近付いていってみると、それはダンボール箱だった。 ―美代ちゃんが置いていったのかな? 美代ちゃんというのは、僕の彼女だ。 僕の彼女にしてはなかなか優秀な子で、よく友人におまえには勿体ないと言われている。 とりあえず中を見てみようと思い、箱を開ける。
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