眠り屋

一人目のお客様

―美代ちゃんらしいな。

猫は好きだったし、アパートの大家さんも、動物好きな人なので大丈夫だろうと思って、しばらく家で預かろうと思った。

空腹を感じてはいたが、いつも夕食の前に風呂に入るので、日課にならって、先に風呂に入った。

風呂に入りながら考え事をするのも日課である。

―やたら腹減ってると思ったら、もうすぐ２時になるんだから当たり前だよな。
美代ちゃんカレー置いてってくれて良かった。
自分で作る手間が省けたし、何よりも美代ちゃんのカレーはおいしいしな。
そうだ、今度美代ちゃんも連れてあの喫茶店に行こう。