一人目のお客様

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でも、なんとなく母さんのことが気になった。 俺は決してマザコンではないし、今更ホームシックになったりはしないけれど。 ―せっかく時間有るのになあ。 いつもは時間に追われていて、親のことを考えている暇なんて無かった。 ―眠り屋に感謝しないとな。 眠り屋は、俺に時間を与えてくれて、大切なことを思い出させてくれた気がする。 ふと、机の引き出しからのぞいている、紙切れが気になった。 引き出しを開けて、それを見てみる。 それは両親からの手紙だった。 俺が一人暮らしを始めたばかりの時、忙しくて電話も出来ないでいたら、手紙が送られて来たのだ。 心細い毎日を送っていた俺は、この1通の手紙に元気付けられた。 ―そうだ。 しばらく書いてないことだし、手紙を書こう。 両親と、あとしばらく連絡とっていなかった、学生時代の友達に。
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