二人目のお客様

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ソイツはただ冷たい目で俺の方を見ていた。 まるで俺がこうなったのが当然だとでも言いたげな顔で。 石山晃。 アイツは、俺に恨みでもあったのだろうか? とにかく俺はその時、救急車で運ばれた。 色々な検査をした。 だが、原因はわからなかった。 練習のしすぎということで片づけられ、しばらく運動は禁止と言われた。 ショックだった。 一生懸命大会に向けて練習してきていたから。 怪我をしている俺がレギュラーになれる訳はなく、俺はマネージャーとして登録された。 そしてアイツが…、石山がレギュラーになった。 悔しくて仕方なかった。 あの日俺は、一人泣きながら家に帰った。
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