一人目のお客様
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半分ほど飲み終わった時、あることに気が付いた。 ―そういえば、俺なんでこの店の前にいたんだろう? さっきまで公園にいたはずなのに…。 たしか、公園のベンチに座って、月を見て、そして猫を見つけたから、なんとなく話かけて…。 「気が付いたらここにいたんだよなあ。」 思わず口に出して言ってしまった。 しかし、マスターは変な顔をすることもなくこう言った。
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