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しかし、俺がそんな簡単に練習をサボるわけないじゃん。と思う。
それを知ってか、母さんに衝撃的な一言を言われた。
「持っていっていいのは、鍵と定期だけよ。」
げっ・・・
「やだな~母さん、どれだけ俺を疑ってるんだよ、あははは」
「もう19年もあなたを育ててきているのだから、わかるわよ。」
ちっ・・・さすがに読まれてたか、心の中で舌打ちする。
「さあ、バッグを渡しなさい?」
「うぅ・・・うおぉぉおお~!!」
必死に逃げようとするが、バッグをつかまれ撃沈する。
トホホ・・・
結局、定期と鍵だけ持って学校行くはめになった。
とてつもなく面倒だ・・・
玄関を出ると、朝日がサンサンに輝いていて眩しかった。
しかし、もう秋なので少し風が冷たかった。
「今日から寒くなっていきそうな感じがするな~」
と言うが、さっき見た天気予報で言っていたことをそのまま言って見ただけである。
昨日とうってかわって元気になったが気がする。
やはり昨日はただ疲れていただけだったんだな、と自分で納得する。
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