異世界

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初めての戦いだ。 しかも、仲間が心強いドラゴンのワイバーンだ。 相手のゴブリンは小さいが僕よりは力が有りそうだ。 (お前か、俺様を召喚した特殊な力を持つ者よ) 誰かが頭の中に話しかけてきた。 優はワイバーンを見つめた。 ワイバーンもこちらを見ている。 優は深く頷いた。 (さぁ御主人❗❗久々の仕事だ❗❗何なりと言ってくれ❗❗) 「わかった❗❗。」 優は声をあげて言った。 一匹のゴブリンは優の方に突っ込んで来た。 ワイバーンは優の前に立ち、口から炎を出した。 一匹のゴブリンは、炎に体を覆われて、次の瞬間跡形も無くなっていた。 残りの四匹のゴブリンは逃げて行った。 「ギュァァァァァ❗❗」 優はビックリした。 ワイバーンが、大きな声をあげた。 そして優の心に語りかけてきた。 (まだだ❗❗) ワイバーンは、大きな翼を広げ飛び立ち片足に二匹ずつゴブリンの頭から踏み付けると、ゴブリンを食べはじめた。 優は、目をつぶった。 …………………… その日の夜は宴だった。 皆でラム酒を飲んで楽しんだ。もちろん優も飲んだ。こっちではもとの世界の法律なんて関係ないのだ。ワイバーンは今、カードの中にいる。 一日一時間ぐらいしか地上に出られないのだとワイバーンは言っていた。 だが、昼間のワイバーンが、ゴブリンを食べた時は、グロ過ぎて見てられなかった。 これが、普通だと老人に言われた。 だが、僕は決して慣れる事はないだろう。 老人達は、五枚のカードをくれると言ってくれた。 明日から、潤、守、凪を探さなければならない。 早く皆と、出会って、早くもとの世界に戻らなくては。
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