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チャイムが鳴らない
その分自習が出来ると思った
「優君❗❗ハイ❗❗今日の学級日誌よ。」
この子は学級副議長の高橋蘭だ。
僕のアシストをしてくれる。
彼女は、僕に学級日誌を渡すと自分の席に戻って行った。
僕は鞄の中から自分で昨日買ってきたドリルを出して問題を解いていた
すると、突然ほっぺに冷たい物が当たった。思わず声をあげてしまった。
「冷たっ」
僕のほっぺには凪が二つ持っていたコーラの一つが当たったらしい。凪は僕に
「勉強のやり過ぎは体に毒だぞ❗真面目君❗❗まぁっこれでも飲みたまえ」
と、言ってコーラを一本渡した。
凪は少しコーラを飲んだら
「借り1ね」
と、凪にいきなり言われた。
「しらねぇよ。お前が勝手に俺にくれたんだろ。」
と、優は言いコーラを一気飲みした。思わず
「ウ゛っ」
ゲップが出てしまった。
それを見た潤と守が笑いながらこっちへ来た。
「優。彼女の前でゲップって嫌われちゃうぞ」と潤に言われ
「彼女の前ではカッコイイところしか見せちゃいけないんだぜ」
と、守にも言われ二人に冷やかされた。
別に付き合ってるわけじゃない。ただ仲が良いだけなのだ。
「まだ、付き合ってないよ。」
と、凪が慌てて否定した。
「ま~だ~[?][?]」
潤と守が優の方を見て声を合わせて言って来た。
それとほぼ同時にいきなり教室のドアが開いて山田先生が入って来た。
「もう授業始まってるぞ❗❗皆、早く座りなさい❗❗」
と、怒鳴って皆言われ二人は優と凪を見て笑いながら自分達の席へ戻って行き凪も自分の席へ戻り授業が始まった。
授業が始まると同時にドリルを鞄の中にしまった
「ハイ❗❗86ページ開いて❗❗今日はまさ………」
先生の声が止まり風だけが動いている。
だが、教室の時計も僕のデジタル時計も止まっていた。
動いているのは優と凪と潤と守だけだった。
四人は顔を見合わせた。
すると、いきなり黒板の前に黒い渦が現れた。
そこの渦から
「見つかった………」
と、言う声が聞こえた………。
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