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「見つかった……」
その声が教室に響いた。
僕は恐怖で一杯だった。
足が動かない。
僕は下を見て足を叩いた。
「キァァァァァァ」
凪が大きな声で叫んで指を指していた方向を見た。
「わぁぁぁ」
僕は思わず声をあげてしまった。
なぜなら黒い渦から一人の青年が出て来たのだ。
潤も守も口を開けていてア然としていた。
青年が出て来た黒い渦は閉じてしまった。
青年は言った。
「選ばれし少年とその仲間達よ。君達は選ばれたのだ❗❗我が主から……四人[?][?]一人たりないな……まぁ良い。貴方達をこれから我が主の世界へ導きます」
青年はペンをポケットから出して何かを空間に書き始めた。
空間に書いてあるのにちゃんとよくわからない字みたいのが見える。
「ちょっと待てよ。そんなの興味ねぇよ。僕たちは試験が近いんだ。」
優が言った。
確かに、もうすぐ期末試験だ。
「大丈夫だ。時間が止まっている。主を探し我々の国を救ってくれ❗❗」
と、青年が言った。
「そんなの関係ねぇよ❗❗」
と潤が言った。
すると、潤が消えた。
「おい❗❗潤をどこにやった。」
守はそう言うと青年に殴りかかって行った。
殴る直前、守が消えた。
凪は声をあげずに泣き崩れてしまった。
凪が消えた。
僕は何も出来なかった……。
優は喧嘩は弱かった……。
だから、優は喧嘩をしようとは思った事は無かったし人を殴ろうとも思った事も無かった。
たが、今はあの青年を殴りたい気持ちでいっぱいだった。
だから、僕は隣の席の野球部の子のバットを取って青年を殴りに走った。
急に僕の目の前が暗くなった。
最後に
「五人目は君か……」
と、ゆう声が僕の耳に聞こえた気がした………。
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