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妖精は思ったより飛ぶのが遅い。僕はてっきり妖精は早く飛び回るものだと思っていた。
妖精は僕の方を向いて
「足速いんだね」と無感情で言ってきた。
確かに周りを見ながら走ると確かに僕のいた世界より速く走っているような気がする。
優がそう考えながら走っていると木の家が見えた。
「僕の国だよ。」ともう一匹の妖精が言った。
凄い国だ。大きな木の大きなツルに家が建っている。
ありえない❗❗何故ツルが家を支えられるのか不思議でしょうがなかった。
「ちょっと来て」と僕を連れて来た妖精達が言った。
「そろそろ、名前ぐらい教えてくれないか[?][?]ちなみに、僕の名前は優だよ。」
優はおそるおそる妖精達に聞いた。
「アン❗❗」
「ラン❗❗」
二人の妖精はそれを言うと奥にあった洞窟へ入って行った。
優も入って行った。
…………
洞窟に入ってかれこれ10分くらい走った。
息がキレてないのが不思議だった。
ようやく光が見えて来た。
出口だ❗❗
光が眩しい。
洞窟を出ると沢山の家があった。優達が住んでいた世界とそう変わりない。
(アンとランがいない❗❗
どこへ行ったのだろう[?][?])
優は、アンとランがいないのは気にもとめなかった。
自分達がいた世界と変わっているのは、妖精達が空を普通に飛んでいるところだ。
優は凄く不思議でしょうがなく何歩が街に足を踏み入れてみた。
すると、何かに服を前から引っ張られどんどん前に進んでいく。
誰が引っ張っているのかわからない。
多分、僕たちをこの世界に連れてきた”魔法”なのだろうか[?][?]と、思いながら優はどこかへ連れて行かれないように必死に抵抗したが無意味に等しかった。
優がどうあがいても全く手応えがない。
すると、優の前に大きな木があった。
ぶつかる❗❗
「わぁぁぁぁぁ❗❗」
優は大きな悲鳴をあげてしまった。
ぶつかる❗❗と、思った時、木は扉があったらしくその扉が開いて優はその中に突っ込んでしまった。
優は何とか立ち上がり周りを見た。
周りには沢山の優と身長が同じぐらいの歳をとった妖精達が三人いた。
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