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「……………ぉーい」
「…おーい」
「「「「おきろってば」」」」
『うっせぇ!!!!!』
目も開けず声のするほうへと
拳を振り上げた。
「ハハッ
当たらないさそんなヘナチョコパンチ。」
虚しくも感触はなかった。
が再度殴りにかかる
今度こそ、
『死ね!!!!』
今度は右上から聞こえたから
そちら側へ拳を振りかざす。
しかしやはり感触はなかった。
「だーかーらー
当たらないってば」
絶対殴ってやろうと目を開くと
薄闇の中に糞野郎のホログラムが浮かんでいた。
「ねっ?あたらないでしょ」
何から何までムカつく野郎だ。
「何の夢見てたか知らないけど
楽しそうだったね~
ずっと笑みを浮かべてたよ~。」
『夢??』
そっか
俺はこいつに呼び出されて
能力を使ってそのまま寝ちまったのか…
『さてどんな夢だったかな。』
「乏しい記憶力だコト……
まぁいっか
貧相な脳みそ咎めても何がかわるでもなし、」
『うっせぇ』
ったく
一言二言多い野郎だ
『んじゃ俺は帰るからな。』
こんな辺鄙な場所にいつまでも居たくないからな。
「あーちょっと待って」
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