変調

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『んじゃ俺ん家まで頼むわ』 まだ身体が少しだるいな… 『ついたら起こして』 倒れるように横になると 柔らかい感触と 「わかった」 という寒気のする声がした。 『えっ??』 顔を上げると未依がいた 「いいよ寝てて。 ついたら起こしてあげる、 あっ膝使う?? 無料で使わせてあげるけど そのかわり色んなコト話してもらうからね。」 『はっ??』 何でおまえがここに?? ここの場所は関係者しか知らないはずなのに……… 「なんでって言われてもなぁ あんたの能力と一緒で 他人に説明するのが難しいんだよね。」 能力?? なんでこいつが俺の能力のコトを?? 「だから説明が難しいんだって」 『えっ??』 さっきから何かが変だ。 何か違和感が…… 「あーそれは私しか喋ってないからかな」 そうだ 未依が勝手に喋ってるだけで 俺はまだ何も……… 「おっ…いい線きたね」 『やっぱりか…… おまえ人の心覗けるんだな??』 「んーちょっと違うかな 他人の表面の考えが分かるだけ。 だからあんたが奥底にしまってる 例えば麻依の記憶とかは 見えない。 だから教えろ 何があったのか なんで麻依を見捨てたのか。」
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