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「どうしたの?」泣いてる僕に話しかけて来たのは空の雲
雲の子もグスグス泣いていたはずなのに 僕に声をかけてきた
「僕は風の子なのに皆の力になれずに迷惑ばかりかけてるの・・・。」
雲の子ニッコリ笑って 「だったら僕を助けてくれない?」
雲の子 親雲と別れて迷子になったみたい
僕は思い切り雲の子を押してった 息の続くかぎり フーフーと
ゆっくり泳ぎだした空の海 雲の子笑顔を取り戻す
僕も何だか嬉しくなって 初めて笑顔になった
「お母さん。」雲の子やっと親雲に出会えた
「ありがとう。風の子さん。」雲の子振り向くとそこには消えそうな僕
小さな僕は風をおこし過ぎて今にも消えそう
「泣かないで 雲の子さん キミに出会えて良かったよ。最後にキミの役にたって・・・さようなら。」
「風の子さん。」雲の子ぼやける瞳で消えてく風の子を見た
「あら、珍しいわね。凪の空なんて。」雲の子親雲を見た
「無風の事を凪というのよ。」不思議そうな顔の雲の子に親雲答えた
雲の子親雲に連れられ 風の子にさよなら伝えた
「バイバイ、凪さん。」
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