― 不条理なキス ―
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何もしなくても、無駄に汗が流れる。 空調の壊れた教室で、遠くのほうから中年の担任の声が響いている。 これから終業式がどーたらこーたら、うんたら、かんたら。 汗を分厚いハンカチで拭きながら言っている担任の言葉は、受け止めることなく右から左へ流れていく。 なんて退屈なんだろう。 はやく明日になればいいのに。 机から取り出したうちわがわりの教科書をぱたぱたしながら、あたしは何気なく校庭を見下ろした。
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