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集中して見ないとわからないぐらい細かく、細かく、ゆらゆらと、蝋燭の炎のように影が震えている。
黒い髪の人物は、直射日光を体に受けながら、微動だにせずにいるというのに……。
(なんなんだ、一体?)
「……!」
心の声に反応したかのように、今まで1㎜たりとも動かなかった男子生徒が、あたしの方に顔を向けた。
髪と同じ黒い瞳があたしを捕らえ、口角が上がる―――
「「「「「「「きゃあぁあぁあーっっっ!!」」」」」」」」
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