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「あーほら、肉と貝ばっか食ってんじゃねーよ…せめて白菜食え白菜。」
「あーんしてくれたら食うぜ？」
「…へぇ…」
「いっ!ちょ、アイアンクローはねぇだろ!!」
「るせぇ黙って食え!!」
男四人で囲む鍋。
部屋を貸し出し、現在隣の男にキリキリとアイアンクローをかましている男の名は【紀伊(キイ)】。
その紀伊にアイアンクローをされているのは身なりは小さいがこの四人組の中で一番の年長者で紀伊の悪友、【神野(カミノ)】。
キリキリと音を立てて込められる力に必死に缶ビール片手にもがいている
「飯ぐらい静かに食いたいもんだ…。」
「本当にな…。おい、酒。」
「ほれ」
その風景をツマミ代わりに飲むのは右眉に赤い3つのリングピアスに季節問わず冬でも甚平を着こなす【立夏(リッカ)】。
紀伊の真っ正面に座り、立夏についでもらった日本酒を水のように飲み干し、小さなテーブルにグラスを置いて二人のやり取りを楽しそうに眺めるのは【柚木(ユキ)】。
真っ赤に染め上げた髪に中性的な顔が特徴的だ
「柚木!立夏!見てねぇで紀伊を止めろよぉぉおおぉお!!!!」
「「嫌だ。」」
「だとよ。とりあえず死んどけ」
「ぎゃー――!!」
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