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演目:2、硝煙の舞うエチュード
――ロニオは……
すごく、優しく、私に接してくれてる。
私の事を何時も見ていて、思っていてくれてる。
……私は、そんなロニオが、大好き。すごいと思うし、たぶん、尊敬も、してるんだと思う。
……だけど……。
ロニオは、たまに、とても冷たい……。
どんなにお願いしても、絶対に、ロニオは――
手を、握ってくれないの……。
私を、暗くて狭い部屋から、連れ出してくれた時だって
私を捕まえてくれたのは、少しだけだった……。
私が、悪い子だから、握ってくれないの、かな?
もしもそうだったら――頑張らなくっちゃ! ロニオが、呆れちゃわないように!
……あれ? でも、あの時、どうして、ロニオは、
あんなに、怯えてたんだろう?
――純粋たる思い
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