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「ねえ」
「……まだなにか頼みごとですか?」
「今から埋めても良いよ」
……やっぱりミキさんはもう、彼女の最愛の人がいる、向こう側に行ってしまったようだ。
どうやったら救ってあげられるのか。僕を見てくれるのか。いっそその煙草を捨ててしまいたいが、彼女の前で僕は非情になれない。
僕は彼女を奪えない。だから僕にできることは、埋めてやるという、それしかないのかもしれない。
なんて苦しいんだろうか。ねえ、ミキさん。
2007/11/13
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