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夕暮れの帰り道
手をつないで歩いた
西日の眩しさが
友の頬を照らす
遠くで焚き火の煙が生まれ
冷たい風と一緒に届く
落ちていくお日様を
見つめながら歩く小道
いつまでもこのままだと
わけもなく信じていた
繋いだ手の
暖かさも
ずっと変わらないと
思っていた
幼かった あの頃の二人
忘れないでと
ささやくように
金色のススキ
優しく揺れている
立ち止まり
振り返る
この町にも
もうすぐ冬が来る
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