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何回目かの電話。
なぜか違和感を感じた。
「お前ホントに結輝枝か?」
無言。
気まずい…。
「なんでわかったの?」
こっちが聞きたいわ。
いつもと少しだけ、微妙な違和感があったんだ。
今ならハッキリと言葉にすることができるのだけれど。
あの頃の僕は
女を疑うことを知らず
自分を嫌い
死にたいと思い続けていて
あの時の君は
男に依存することに長け
自分を嫌い
死にたいと思い続けていた
自分を嫌い
死にたいと思い
でも本当に死ぬのは怖くて
甘えさせてくれる誰かが欲しかった
それだけが僕と君との共通点だった。
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