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 やけにその日は嫌だった  友達は助手席から降りてトンネルの前にたっていた  早く来いと手招きしている姿が白々と明けてきた薄明かりのなかでみえる  『大丈夫やん!ハヨこんね!』  あまり降りたくなかったが、降りなければ後でなにやら言われるだろう  俺は降りる事にしたのだが、石碑ぎりぎりに停めた車のドアが回りの草に邪魔され開けにくかった  少しのすき間から外に出ると何か変な臭いがしていた  「なんか臭くね?」  『大丈夫やんハヨこんね!先に入るバイ』  ちょっと待ってバイ!
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