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ローラ「………」
ローラは強く拳を握った。
瞳からは、悔しさのあまり、涙が込み上げてきた。
十希弥「…とにかく街まで案内してくれ。
まだバイオハザードが起きたと決まった訳じゃねぇし。」
十希弥はローラに街への案内を頼んだ。
ローラ「……バイオハザードって??」
だが勿論ローラはバイオハザードと言う単語を耳にするのは初めてだ。
十希弥「…………………えと…ドーと出て………バーと増えて……ドーンとなるのがバイオ………………??」
ローラ「………私に聞かれても…」
だが、あいにく十希弥にはバイオハザードと言う現象を説明する程の大きな脳は持ち合わせていなかった。
ローラは物凄い冷たい目で十希弥を見つめた。
矢代「…ハァ…」
矢代は二人の様子に呆れ、大きく溜め息を着き、静かに口を開いた。
矢代「…バイオハザードとは、T-ウイルスが何らかの理由で漏れだし、人々がゾンビになって行く現象だよ。
気をつけてね、ゾンビに噛まれたり、引っ掛かれたりしたら感染してゾンビになっちゃうから。」
十希弥「そうだ!!俺も今言おうとしてた所なんだよ!!」
十希弥はいかにも違うだろ、と誰もが突っ込みたくなる程のボケをかました。
龍介「…何ふざけた事ほざいてんねん…」
龍介はボソリと呟いた。
そして続けて口を開いた。
龍介「まぁとにかく街まで案内してや。
そうじゃないと何も解らんわ。」
ローラはその言葉に頷き、早速外に出ようとした。
矢代「ちょっと待って!!」
その瞬間矢代がローラを呼び止めた。
ローラ「…どうしたの?」
矢代「丸腰で外に出るなんて死にに行く様な物だよ……ここに武器が有るから好きなの選んで。」
そう言うと矢代は一つの部屋のドアを開けた。
ギィィィ
耳触りな音と共に開けた扉には、黒光する多数の武器が収められていた。
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