零れ落ちるもの

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零れ落ちるもの

…… …… …… …… …… …… …… …… …… …… 私は、いつからこうしてるのだろうか… 私の手から赤が流れ出ている… 赤は指先をつたい、地に零れ落ちるように滴る 指先をつたい、赤の雫達はとめどなく地に降り注ぐ 私は、ただただ赤く染まった手を見つめるしかなかった… 私は、指をしまいこみ拳を作り、未だに零れ落ちる赤を握りしめた… 私は愚かなことをした… 私はその場に膝を落とし、流れ落ちた赤の中に映る私に手をさしのべた… 自分を傷つけた痛みよりも、愚かな行為に身を委ねたことに痛みを感じた… 赤の中に映る私は泣いていた… 赤の中に零れ落ちた青が波紋を生み、映し出された私を歪ませた そぅ、赤の中で歪んで見える私は、まるで私の心を投影しているかのようだった…
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