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足枷
私は生まれた時から、外れない足枷を強いられて生きている…
この足枷には鎖がある。その鎖の先は、深い闇に続いて延びている。
日に日に足枷の鎖が、深い闇に吸い込まれていく…
そぅ、まるで闇の奥で私の鎖を引いているかのような感覚さえ感じる。
足枷の鎖を持ち、自分の方に引いてみるが、闇に飲み込まれた鎖が戻ってくることはなかった…
誰が…
何のために…
答えなんて見えないものでわからないものだ…
いつの日か、私がこの闇に飲み込まれたときに、おのずと解るだろう。
そのときまで、この外れない足枷に繋がれたまま生きていくだろう。
ジャラジャラと鎖を引きずりながら…
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