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愛しさの涙
私は愛を知ってしまった…
あなたはこんな私に、誰にも見せたことのない顔を見せた。
私はその顔に、目を奪われた。あなたを見つめる以外の自由を奪われてしまった…
あなたは気を許してしまったのだろう。
私は、あなたが今まで誰にも見せたことのない顔を、初めて見せてくれたことに、愛しさを感じた…
しかし、その愛しさは、零れ落ちる涙へと変わった。
こんなに傍にいるのに、今まで気づいてあげられなかった自分に、私は泣くしかなかった…
あなたと過ごした時間は永く、あなたと過ごした時間が、私の生きてきた全てだった。
いつも、あなたの傍にいた私。
いつも、私の傍にいたあなた。
その全ての中で、初めて見せた顔に、私は胸が痛んだ…
傍にいすぎて、当たり前になっていた私とあなた。
でも、今日から変わっていく想いがある。
私が流した涙が教えてくれた。
あなたを好きになることを、愛しい気持ちを教えてくれた…。
私はこれからも、あなたの為に生きていく。そして、あなたを愛しく想い続けるだろう。もぅ一人のあなたとして…
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