幽霊なアイツ

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   再会を喜んでる時間はあまり取れず、呼ばれるままに家の中へと入った。    座敷には身内や友達が数多く来ていて、皆の前には笑顔で写っている司の遺影がある。   「おいおい……。もうちょい男前に写ってる写真なかったのかよ」    その遺影を見ながら衛の横でブツブツ文句を言っている本人が居る訳で。    さっきまで抱いていた悲しみや怨みが混ざった感情は、影も形もなくなってる。  代わりに嬉しさが込みあげてきている自分がみっともなくて、衛は顔を下へと向けた。    お経が始まってすぐ、司は「暇だ」と言って畳の上で寝転がった。
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