幽霊なアイツ

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「で、やっぱ衛は特例」     「へ?」     「今まで恋人だろうと家族だろうと、幽霊見えたのは衛が初めて」     あぁ、だから特例…。   「って、えぇっ!? 初めてなのっ!?」     一瞬納得しかけたけど、よくよく考えればおかしなことで。 家族にすら見えなかったのに、なんで自分には司の姿が見えるのか。     「そんなに俺のことを思ってくれてたのかい、マイハニー」   「うるさい、黙れ」     嬉しそうに両手を広げている司を一蹴し、理由を考えるが答えが出る訳もなく。     そして衛を怒らせたらどうなるか解っている本人は、それ以上冗談は言わずに衛に近づいてきて。
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