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さて、どうするものか。
自分の部屋の中を行ったり来たりしながら、右手を顎に添える。
横でニコニコ笑っている男が、今回の悩みな訳で。
「だからさぁー、一緒に寝りゃいいじゃん」
「よくない、うるさい、黙って」
今の衛に、優しい言葉を出せる余裕は一切ない。
司は宣言通りこの部屋に住み着く、否、取りつくみたいで。
お陰様でいろんな問題が浮上した。
司の寝る場所もそうだが、さっき起きた事件で余計な心配をさせられて。
事件とは…、お風呂入ってる時に覗いてきたことで。
泡風呂に入っていた自分の強運と、神様の気まぐれに感謝したのだが。
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