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このままだと精神的にも、肉体的にも自分が危ないことを思い知らされている。
さっさと追い出せば早い話しなんだけど、それにも新たな問題が出来てて。
自分の甘さだ。
身の危険も感じてるが、司とこれからずっと一緒にいられると思ったら…。
追い出したいのに追い出せない。
そんな矛盾した気持ちが、一番の悩みなのかもしれなくて。
首を横に振って雑念を払いながら、キッと司を睨みつける。
「とにかく!!
約束破ったりイタズラしてきたら、司のこと軽蔑するからねっ!!」
「俺のこと信用してないの?」
「してない」
グサリと司の心に突き刺さる言葉の刃を放ち、一つの結論を出した。
部屋の端に歩いていく衛を悲しげに見つめる司を無視して、思いっきり押し入れの戸を開けた。
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