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高校3年の夏休み、司はこの世から居なくなった。
部活の朝練があるからと急いだ司は、横断歩道を渡ろうとして、赤信号を無視してきた車にはねられた。
命の儚さ、運命の残酷さ。
この世の全てを憎んでも、それでも全然足りないくらい。
たった一瞬の事、たった一度の誤り。
たったそれだけで、当たり前が当たり前じゃなくなった。
サヨナラも言えない、突然の別れ。
二度と笑顔や、あのおちゃらけた顔が見えなくなる別れ。
そして衛は、生きている意味すらも見失ってしまった。
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