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生まれた部屋
私の握ったドアのぶに強い思いをこめ願った
「ここから出たい!私は生まれる!」
その時だった
パーッと光が放ちあまりのまぶしさに目を閉じてしまった
そしてゆっくり目を開けると
そこにはさっきの部屋と小ささは一緒だが何かがちがっていた
私の目の前にはまだ離婚前の父と母がいた
「後ろを見てみろ、君が強く願ったことでドアをくぐれた」
そこにはさっき私の目の前にあったあの小さなドアがあった
とても嬉しかった
だがなぜ目の前に父と母がいるのかわからなかった
ここはいったい何の部屋なの・・・・?
「そこは君がまだ生まれて間もない頃の部屋だ。さぁ記憶をたどるがいい
君の記憶にはこの頃の記憶をひとつだけ覚えている事があるだろう」
私はすぐにピンときた
父と母が離婚する前、まだ一緒にいた頃のたった一つの記憶
私の母は外人であるがために父と衝突が多かった
その日もふたりは喧嘩をしていた。そのとき私はまだ3歳
まだ何も深い事など理解できる年ではなかった
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