生まれた部屋

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だけどその日は3歳の小さな体が動いたのである 父と母に仲良くなってほしいがために喧嘩をしている両親の元へ 行き喧嘩をやめさせようとしたのである。 だがまだ3歳の私には無力で何もできないまま両親の元へ行ったものの 吹き飛ばされてしまったのである そして次の日両親が私を間に挟みこう聞いた。 「お父さんとお母さんどっちがいい?」 その頃の私にはその質問の意味がわかっていなかった でもただずっと近くにいたのは父だったため 父の方へ歩いて行った そしてその日を最後に母は私の前からいなくなった・・・・。 この記憶が唯一残っている記憶だ。 大きくなりその残っている記憶がとても辛いと思っていた 母が恋しく母を求めた事が何度だってあった 消して私をおいて行ってしまった事は恨んではいない あの時私が父を選んでしまった自分にとても腹がたっていた あの時もしまだ私に少しでも考える力があったら 二人とも選んでいただろう・・・。 そんな悔しい思いをし私はその記憶を思い出したくはなかった そうこの部屋のように小さくしまっておいておきたかった・・・。
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