3人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
だけどその日は3歳の小さな体が動いたのである
父と母に仲良くなってほしいがために喧嘩をしている両親の元へ
行き喧嘩をやめさせようとしたのである。
だがまだ3歳の私には無力で何もできないまま両親の元へ行ったものの
吹き飛ばされてしまったのである
そして次の日両親が私を間に挟みこう聞いた。
「お父さんとお母さんどっちがいい?」
その頃の私にはその質問の意味がわかっていなかった
でもただずっと近くにいたのは父だったため
父の方へ歩いて行った
そしてその日を最後に母は私の前からいなくなった・・・・。
この記憶が唯一残っている記憶だ。
大きくなりその残っている記憶がとても辛いと思っていた
母が恋しく母を求めた事が何度だってあった
消して私をおいて行ってしまった事は恨んではいない
あの時私が父を選んでしまった自分にとても腹がたっていた
あの時もしまだ私に少しでも考える力があったら
二人とも選んでいただろう・・・。
そんな悔しい思いをし私はその記憶を思い出したくはなかった
そうこの部屋のように小さくしまっておいておきたかった・・・。
最初のコメントを投稿しよう!