決闘

3/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
フェイト「わかってる!!!けど…どうしたらいいんだよ!!!」 ???「自分を信じるんだ。」 フェイト「そんな事言われても…」 ???「でも、やってみるしか無いみたいだよ。ほら…前。」 フェイトは前を見ると、津波はすぐ目の前まで迫っていた。 フェイト「もぉいい!!!やけくそだ~!!!」 そして津波はフェイトを飲み込んだ。 (ドカーン!!!) リク「やった!!!……」 リクの魔法は、確実にフェイトを吹き飛ばしたはずだった。だが……… リク「ん!?」 リクが見たものは………姿形が変わったフェイトだった。 リク「なんだよ…それ……」 フェイトには、白と黒の羽がはえていて、黒の瞳が紫の瞳に変わっていた。 フェイト「なんだよこれ。力が溢れてくるじゃねぇか!!!今なら負ける気がしねぇ!!!」 リク「くそっ!!もう俺には魔力がない。どうしたらいいんだ!!!」 リクはふとフェイトがいないのに気が付いた。 次の瞬間……フェイトはリクの目の前に来て刀を振りおろそうとしていた。 リク「くっ!!」 リクは殺されると思い、グッと目をつむっていた。だがいくら待っても刀を振りおろしてこない。リクは、少しづつ目を開けた。そこには、羽のはえたフェイトはいなかった。普段のフェイトだった。 フェイト「俺は意味も無く人の命を奪ったりはしねぇ。」 リク「………」 リクは何も言えなかった。 フェイト「じゃあな。」 リクは無言のまま、フェイトの後ろ姿を見送ったのであった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!