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フェイト「わかってる!!!けど…どうしたらいいんだよ!!!」
???「自分を信じるんだ。」
フェイト「そんな事言われても…」
???「でも、やってみるしか無いみたいだよ。ほら…前。」
フェイトは前を見ると、津波はすぐ目の前まで迫っていた。
フェイト「もぉいい!!!やけくそだ~!!!」
そして津波はフェイトを飲み込んだ。
(ドカーン!!!)
リク「やった!!!……」
リクの魔法は、確実にフェイトを吹き飛ばしたはずだった。だが………
リク「ん!?」
リクが見たものは………姿形が変わったフェイトだった。
リク「なんだよ…それ……」
フェイトには、白と黒の羽がはえていて、黒の瞳が紫の瞳に変わっていた。
フェイト「なんだよこれ。力が溢れてくるじゃねぇか!!!今なら負ける気がしねぇ!!!」
リク「くそっ!!もう俺には魔力がない。どうしたらいいんだ!!!」
リクはふとフェイトがいないのに気が付いた。
次の瞬間……フェイトはリクの目の前に来て刀を振りおろそうとしていた。
リク「くっ!!」
リクは殺されると思い、グッと目をつむっていた。だがいくら待っても刀を振りおろしてこない。リクは、少しづつ目を開けた。そこには、羽のはえたフェイトはいなかった。普段のフェイトだった。
フェイト「俺は意味も無く人の命を奪ったりはしねぇ。」
リク「………」
リクは何も言えなかった。
フェイト「じゃあな。」
リクは無言のまま、フェイトの後ろ姿を見送ったのであった。
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