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「はぁ、はぁ、明、待ちなさいって~」
必死で追いかけた愛美だったが、急に走ったため、息切れしていた。
愛美の声にも止まらず走ろうとする明だったが、
「あっ」
明は派手に転んだ。
障害物も何もない場所で。
「やっと追いついたわ💦」
息を切らして明のそばに行く愛美。
「本当にドジなんだから…。ケガしてるじゃん。」
「な、これぐらいの傷、なんともないであります!ゲロッ!」
「強がらない!しかもまたアニメキャラ口調だし…。ほら、これで大丈夫。」
明が宇宙人軍曹キャラで話している間に、愛美はさっとティッシュで血を拭き取り、腕の傷口に絆創膏をペタリ。
毎日、必ず明は転ぶ。漫画のドジな主人公でも有り得ないだろうってぐらい転ぶ。
「ほら、ボーっとしてないで、行くわよ、明」
「まてよ、ハルヒ」
「私はハルヒじゃないっ!置いてくからねっ」
今度は愛美が走り出し、明がそれを追いかけた。
いつも通りの朝である。
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