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「なにそれ…」
らんも信仁も唖然としていた。
「典型的なオタク…だよなぁ。っていうか普通、痛車を乗り回すか?」
「うん…そうだよね…」
松代はこう続けた。
「ひょっとしたら、愛美は、あの男と危ない関係なんじゃないかしら…」
「「まっさか~」」
二人とも、それは有り得ないという声で言った。
「でもその可能性は0とは言えないじゃない。成人男性と未成年、しかも高校生とのイケナイ関係…考えただけでゾクゾクするわ~」
らんも信仁も絶対ないな、とは思ったが、自分の世界に入っている松代に声をかけづらかった。
「あ、もうこんな時間?ヤバい、私これから塾なの。愛美に会ったら聞いといてね、じゃぁまた明日!」
言いたいだけ言って松代は帰り、らんと信仁はなにがなんだかわからないまま、松代を見送った。
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