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愛美はメイド喫茶で働く理由をこう説明した。
「明は長い付き合いだから、幸雄おじさん知ってるでしょ?」
「…あ、あぁ、あの人なっ✨」
幸雄おじさんとは、愛美の父の妹の夫である。
彼も明やらんたちに負けず劣らずのオタクだ。
ちなみに、明がオタクになったのは彼の影響である。
「その幸雄おじさん、つまりここのオーナーが事業を立ち上げたんだけど、なかなかメイドさんが集まらなかったの。」
「それで、私が愛美ちゃんに、無理やりお願いしたんだよ」
キッチンの隣の部屋から、幸雄が出てきた。
それは、松代の話していた特徴にぴったり当てはまる人物だった。
「幸雄おじさん!」
「やぁ、明くん。久しぶりだね。いらっしゃい。♪明のあ~は?」
「♪ア~ニメのあ!」
「「…何それ」」
キョトンとするらんと信仁。
「…まぁ、合い言葉みたいなもんだよ」
幸雄はこう続けた。
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