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あぜ道 振り返り回想
俺は 田んぼにひざこぞうまでずぶってた
倒れもできず 抜け出す気さらさらなし
ふてくされ 南風だらだら待ち
寂た刀は収まる鞘を待っていたに過ぎん
一方 鞘 腰帯に収まる
あくび 抜け出すこと知る由もなし
南風吸って飽和 おなかいっぱい
そして俺 前髪伸びる伸びる
毛先巻く巻く間に南風はとうに過ぎ去り 函館から帰って冷たくなった。
そんな冷たい南風が前髪を揺らした
巻いた毛先が目に刺さり涙
そんな冷たい南風に俺は妄想感傷トリップ
トんでトんで
押し出された涙は価値なく土に溶ける
そんな俺はまだずぶってた
妄想回想から回帰
前髪うざい
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