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ここは地球から遠く……凄く遠くにある星である
「お嬢様……ついにお嬢様は騎士になられるのですね」
「まだ決まった訳ではないわ」
黒いスーツを着た60過ぎぐらいの老人が金髪が似合う女性と話していた
「そうですが……最早この世界にはお嬢様に敵う相手などおりますまい」
「私が騎士になるのがそんなに不満ですか?ジィ」
不満そんな顔をして話す年寄りをみて女性は問い掛けた
「それに私は…嬉しくもあるのですよ?」
「嬉しい……ですか」
「ええ、なんたって本来女性である私が騎士になるのですから。嬉しいに決まっているわ」
女性は何か強い意志を持った目で天を扇ぎながら微笑んでいる
その顔を見て老人の不満そうな顔は無くなった
コンコンッ
「さぁお嬢様、時間ですぞっ」
どうやら先ほどのノックは何かの合図らしい
「ジィ?」
「どうなされたのですか?」
「先ほどこの世界に、私より強い者は居ないと申しましたが……上ばかりを見ていては足元をすくわれますわよ」
そう言いながら女性は部屋を後にする
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