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私は今でも、貴方への想いを消せずに生きている。
生涯で一番、愛した人。燃えるような危険な恋。
「...お婆ちゃん!雲雀ちゃんがここまで送ってくれたよ。」
私の孫の雀が幼少時代に村で神様に捧げる祭りの行われる場所の周辺で蛍を見に行き迷子になり、捜索をし、発見した時に告げられた言葉であった。
「雲雀...さん?どんな人だったの?」
「...長い髪に、袖の長い着物を来た柚月ちゃんや亨ちゃんと同い年くらいの女の子だったよ。」
「...そうなの。じゃあ、今度逢ったら、お婆ちゃん。御礼を言わなくちゃっね。」
もしかしたら、雲雀の名が、私の知る北条雲雀様と同一人物じゃないかと考えた。しかし、違うようだった。
愛して、まだ貴方の亡き姿を追う私。
心の時計は貴方がいなくなった日から止まってしまった。
貴方に逢いたいから、貴方を想って月明かりの下で歌う。
貴方への恋心...
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