郷 ~宴と記憶と帰る場所~

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料理を食べながらみんなワイワイと飲む 時間も大分経ち 出来上がっている者も居る サクレイル>> 「みんな楽しそうだな」 俺はみんなを後目に一人飲む するといきなり後ろから声がした チルノ>> 「ねぇ」 サクレイル>> 「チルノ?」 チルノ>> 「今朝はあたいが悪かった」 サクレイル>> 「あぁ気にするな」 チルノ>> 「はい」 サクレイル>> 「何だ?」 チルノが何かを差し出してきた それは見覚えのあるのも チルノ>> 「これ、あんたのでしょ?」 サクレイル>> 「ライターじゃないか」 チルノ>> 「今朝、あたいが氷付けにしたから 溶けるのを待って、持って来たの」 サクレイル>> 「ありがとうな」 俺はチルノの頭を撫でた チルノ>> 「頭を撫でるな」 サクレイル>> 「悪かったな」 チルノ>> 「じゃあね」 そういうとチルノは、みんなの方へ走っていた サクレイル>> 「素直でいい娘じゃないか」 俺は走っていくチルノを見ながらそう言った サクレイル>> 「コレ火つくかな?」 俺はライターの蓋を開け 何回か擦ってみる サクレイル>> 「点かないか…」 火花が散るだけで火が点かない サクレイル>> 「オイルまで凍ったのか?」 俺は何度もライターに火を点けようと試みた しかし、結果は点かない サクレイル>> 「まぁいいか…」 俺はライターをポケットに直し みんなの方を見直す サクレイル>> 「それにしても本当に賑やかだ まるで、あいつらと飲んでるような…」 俺は、友人達のことを思い出す 仲のいい友人 サクレイル>> 「あれ?」 俺は口に運ぼうとしたコップを止めた サクレイル>> 「俺…記憶戻ってないか?」 俺は今までのことを思い返す 幻想郷に迷い込んできた事 友人と飲んでいた事 そして… 自分の帰る場所 サクレイル>> 「はは…完璧に思い出してる」 俺は嬉しくなり不意に笑みがこぼれる それを見ていた魔理沙がこちらに近づいてきた 魔理沙>> 「どうした? 一人で笑って? 気でもおかしくなったか?」 サクレイル>> 「俺思い出したよ」 魔理沙>> 「思い出した?」 魔理沙が疑問そうに答える サクレイル>> 「あぁ、俺の帰る場所だ」 魔理沙>> 「本当か!?」 サクレイル>> 「本当だ 何でも思い出せる」 魔理沙>> 「良かったじゃないか!」 サクレイル>> 「あぁ 本当に良かった」 魔理沙は、一緒に喜んでくれた それを見た全員がこちらを見ている その中で、霊夢がこちらに問いかけてきた
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