第一章 『初恋…』    

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『初恋…白く淡い季節…』     コスモスを惹き詰めて… 秋風が街に訪れる…。   もうすぐ白い季節だね。 そっと 胸に揺れる"君"に囁く…。     あの日は哀しみに染まったけれど… 今は暖かな早春の陽だまりだよ…初恋の想い出は…。     12才…まだ子供っぽい季節だけれど… 恋の世界は…恋人と言う 柔らかな陽ざしで包んでくれたね。     いつだっただろう…心の瞳が 君を見つめだしたのは…   心は君を見つめているのに… 僕は気付かずに、濃霧の胸の中だった。 恋と言うオーロラが広がっていた… あの日 あの時     ファーストキッスのあの日… 僕の心の靄は晴れ渡り… 思ったよ この人を 心は見つめていたんだって… 夜明けのように 全てが晴れ渡った行ったよ…     甘酸っぱく…切なく…そして 陽だまりのようにポカポカと暖まる 季節だね…     永遠に思えるほど 長く感じた季節… 星座の煌めきのように 一瞬で駆け抜けた季節… けがれを知らぬ初雪のように 煌めいている季節…     雪に埋まる景色のように 果てしなく 美しく 優しく そしてまた 哀しく 淋しく     モノトーンになったり… カラービジョンになったり…   僕のネバーエンディング,ストーリー…    
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