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これが何処ぞやの恋愛小説だったら、ばったりコンビニで会って
「どうしたの?こんな時間に」
みたいな展開から恋人同士になったりするんだろうな…
優太はため息混じりで妄想全開。
本当にいた。
カウンター越しに店員として石井優子がいた。
優太は気づかない振りをしてハードムースとハンドクリームをレジに置いて、今気づいた様に振る舞う。
「あれ?こんな遅くまでバイト?」
「うん」
優太は話したい事が沢山あるのに、言葉が出てこなくなってしまった。
そんな中、優子が話を切り出した。
「時間ある?後10分くらいであがりだから、公園で少し話そ。」
優太は小さく頷いて店を出てから小さく拳を握りしめ「っ」と声を漏らした。
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