そのわけ

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静かな道をただ無言で二人は、歩く 涼音は、さっきよりだいぶん泣き止んだけどまだ目は真っ赤なままだった。 シンスケ「大丈夫?」 涼音「うん。明日絶対目が腫れちゃう。(笑)」 シンスケ「そうだね(笑)こんなでっかくなったらどうする?」 俺は大げさに目を手で広げた 涼音「あは!やだな~!恥ずかしい!」 涼音が見せた笑顔は今までの笑顔より何倍も素敵に見えた。 もうすぐ電車の時間。 彼女との別れの時。 涼音「じゃあ私電車があるんで!」 シンスケ「あ・・・」 涼音「なんですか?」 シンスケ「いや!なんでもないよ!気をつけててね!」 涼音「はい!おやすみなさい」 シンスケ「オヤスミ!」 精一杯彼女に手を振りお別れをする。 さっきまで彼女が隣にいたのがまるで夢みたいに思えた。 帰宅して彼女のことが頭を離れなかった。 今日、感じた気持ちは一生忘れないはずだ。
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