負の連鎖

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俺は本部を出、 部下を連れて 車に乗った。 「トン。 まずはパレットの 病院に向かうぞ。」 部下のトンに 目的地を言い、 俺を 乗せた車を出した 本部の 何十という窓の 一つから ゴードンが見えた。 あの野郎… 病院には 行かねーつもりかよ なめやがって 本部が完全に 見えなくなり、 車の窓を俺は見た 「最近バヌゥーシティも 平和になったな。 俺がガキの頃は 外を見ると殺し合い ばかりだったぜ?」 トンは バックミラーで 俺を見、答えた。 「そりゃそうですよ 先代が 頑張ったおかげですよ まぁ先代と パレットさんが 死んで”アガナ”の奴ら が動き出すかも 知れませんが…」 トンは軽く 困ったような顔をし ため息をはいた。 「アガナ? あぁ一番最後に 取り込んだギャングな。 結局話し合いは 駄目になって 武力行使だろ? やっぱ 反乱すっかなー…」 俺は口を尖んがらせ、 ユッサユッサと 揺れる車にいらついた。
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