第四話:勝負!!

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「そういえば彼と競走するようだね」 そう言って校長は【折川司VS大神雅人(以下略)】を取り出した。 「舞が勝手に引き受けたんですよ。俺はやる気なんて全くありませんでした」 「絶対勝つんだからいいじゃない」 「私としてもその勝負、是非とも勝って頂きたい」 「はい?」 何故そこで校長が便乗してきた。 その表情はどこか切実だ。 「実は彼の父親からかなりの額の寄付金を頂いているんだが、そのこともあってか彼は好き放題やりっぱなしでね……。私達教師も困っているんだよ。私は寄付金を受け取るのは反対なんだが、教頭には頭が上がらなくてね……」 「つまり、折川を負かしてしばらくはおとなしくしていて頂こうと?」 校長は首を縦に振った。 学校側も司の行動にはかなり迷惑しているらしい。 「わかりました。今回の勝負、絶対に勝ちますよ」 『風』を使う限り雅人が負けることはまず有り得ない。 勝ちを保証しても大丈夫だろ。
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